スマホで撮った写真はGoogle Photoに自動で保存する設定にしていますが、やっぱり元データはバックアップとして保管しておきたいのでPCで管理しています。
「仕分けちゃん」というソフトを使用していたのですが、PCを新しくした際にダウンロードしたら、更新がされていなく、LZH形式での配布のままでした。
2021年時点でLZH形式はWindows10の標準機能で解凍できないことと、更新が滞っていないソフトを探していたところ、Rexiferというソフトが自分の条件を全て満たしていたので紹介します。
写真の仕分けに求める要件
自分の中で写真データの仕分けに求める要件は以下になります。
- EXIF情報を元にyyyymmdd_hhMMss? のファイル名へリネームしたい
- リネームと同時にフォルダへ移動したい
- 簡単に操作できて、更新が滞っていないソフトウェアを使用したい
- できればPCにインストールしないソフトウェアが良い
例:2021年5月8日12時15分38秒に撮った写真2枚があった場合
1枚目:20210508_1215380
2枚目:20210508_1215381
の形でリネームし、同時に 2021_05フォルダへ移動する
自分と妻のスマホの写真をバックアップしているのですが、2人でそれぞれのスマホで同時で子供の写真を撮ると、どうしても同じ時刻(秒)になってしまうことがあり、撮影時刻だけではファイル名が重複してしまうので、連番で整理したいという意図になります。
Rexiferを使ったところ、上記の要件をすべて満たせたので、操作方法を含めて紹介します。
Rexifer
RexiferはExif情報による一括リネームを主としたフリーソフトのリネーマーです。
配布サイトの説明文より引用
簡単に言うと、Exif情報という、写真を撮影したときに記録される情報を元にファイル名を変更するためのソフトウェアです。
インストールの必要がなく、アプリケーションの起動だけで利用できるので、PCの環境を汚さずに利用できます。
Rexiferのダウンロード
以下のどちらかよりダウンロードをします。
Vectorで配布されているものは最新版では無い可能性があるということで、今回は作成者の方のサイトからダウンロードします。
サイト中央付近の「Download Rexifer」のリンク(下の画像の赤枠部分)をクリックすると、ダウンロードできます。
ダウンロードしたzipファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択、次に表示される画面でも「展開」を選択。
展開されたフォルダの中のRexiferを起動。
※WindowsによってPCが保護されましたと表示される場合、「詳細情報」を選択後、「実行」をクリック。
以下の画面が表示されたら起動完了です。
Rexifer操作
基本的な操作は配布元のWebサイトに記載があるのですが、フォルダ移動はアプリケーションのヘルプを見ないと説明が無いのと、最初に操作が少し戸惑ったので、備忘録としても画面キャプチャ付きで記載します。
今回はファイルのリネームと同時にフォルダ移動する設定になります。
- ファイル名:yyyymmdd_hhMMss? (例:20210508_1215380)
- フォルダ :yyyy_mm (例:2021_05というフォルダへ移動)
1.事前準備
PC上の任意のフォルダへ写真データを移動します。
例としてユーザーフォルダの中の「ピクチャ」フォルダにphotoフォルダを作成、その中に「未整理」フォルダを作成し、写真を入れています。
未整理フォルダの中に「スマホ1」「スマホ2」というフォルダを作成し、自分のスマホと妻のスマホの写真を入れています。
2.オプション設定
リネーム後にファイルを移動するためのフォルダ指定をします。
※リネームだけであればフォルダ設定は不要です。
画面左上から「ツール」>「オプション」と選択
「ファイルの移動」タブから以下を設定
・「リネーム完了後にファイルを移動する」にチェック
・「フォーマットで指定」を選択
・タグ<MD1>の「移動先フォルダ」にリネーム後に写真を移動させるフォルダを指定
タグの移動先フォルダの指定は右側の「参照」を選択して対象のフォルダを選択します。
設定できたら、右下の「OK」を選択。
3.フォーマット設定
画面上部にある「フォーマット」欄でリネーム後のファイル名の設定をします。
自分の環境では以下の形にしてみました。
<MD1><y4>_<m2><\><y4><m2><d2>_<H2><M2><S2><RN>
このあたりはパッと見ではわかりにくいのですが、作成者の方のサイトに説明が記載されているので、そちらを見ると詳細内容が分かります。
前半部分の
<MD1><y4>_<m2><\>
がフォルダの移動設定です。
この部分があると、オプション設定で<MD1>に指定したフォルダの配下にyyyy_mm形式でフォルダが作成され、対象の写真を移動する設定になります。
例えば、2021年5月に撮影した写真はユーザフォルダのPictures\photo\2021_05フォルダに移動される動作となります。
ファイルの移動が必要ない場合、この前半部分は不要です。
後半部分の
<y4><m2><d2>_<H2><M2><S2><RN>
がファイルのリネーム設定です。
例えば、2021年5月8日12時15分38秒に撮った写真が、20210508_1215380の形でリネームされるかたちになります。
最後のが連番形式で、同じ日時に撮った2枚の写真があった場合、2枚目は20210508_1215381のようになります。
4.ファイル表示設定(フィルタ)
画面左下の「ファイル表示設定(フィルタ)」欄にある一覧から、以下にチェックを入れます
- 画像ファイル
- 動画ファイル
これで写真と動画のみをリネームの対象とします。
写真のみの場合は画像ファイルのみでOKです。
5.リネーム設定・タグ設定
初期設定のままで利用していますが、必要に応じて設定を変えると良いかと思います。
画面右側の「リネーム設定」タブで「サブフォルダを含む」にチェックが入っていることを確認します。
もし、サブフォルダを参照しないようにしたければ、チェックを外します。
続いて「タグ設定」タブを選択し、「重複連番タグ」が以下にようになっていることを確認します。
- 桁数:1
- 開始:0
- 重複した場合のみ有効にする:チェックなし
重複した場合のみ有効にするにチェックを入れると、重複しないときには連番が入らないのでスッキリするのですが、ファイル名の桁数が不揃いになるのが嫌なので、初期設定のままチェックなしで利用しています。
6.リネーム&移動
設定が終わったらリネームと移動の実行です。
画面左上の「フォルダ選択」を選択します。
フォルダの選択画面になるので、対象のフォルダを選択して「OK」をクリックします。
別ウィンドウでファイルリストが開くので、以下を確認します。
- 「新しい名前」欄が目的の名前になっていること
- 「移動先フォルダ」欄のフォルダ名が目的のフォルダになっていること
問題ないことを確認して、画面右上の「実行」をクリックすればリネームと移動が開始されます。
ファイルリネーム完了しましたと表示されれば完了です。
操作を戻す場合
もし間違ってリネーム、移動してしまった場合、リネーム操作を戻すことが可能です。
「ツール」>「直前のリネームを戻す」と選択
「直前のリネームを元に戻す」ウィンドウが開くので、対象のファイルを確認して「実行」を選択
再度リネーム、ファイル移動が行われ、リネーム前の状態に戻ります。
まとめ
長くなってしまいましたが、Windows上で簡単に写真のリネームと移動ができるRexiferの紹介でした。
インストール不要で比較的簡単に写真、動画データの整理ができ、記事作成している2021年の時点でアプリケーションの更新もされているので、個人的には目的にドンピシャなアプリでした。
写真が多くなってくると、写真の整理も大変ですが、年月ごとにフォルダに分けて整理するだけでも、後で見るときにわかりやすくなると思います。
人によって整理方法やポリシーなどは変わってくるかと思いますが、WindowsPCを使っていて、EXIF情報をもとに写真整理をするのであれば、イチオシです。